重症腹膜炎のopen abdomen管理にVAC療法を併用した1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Severe Peritonitis Requiring Open Abdominal Management and a Vacuum-Assisted Closure Device
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説明
症例は89歳女性。前医で直腸穿孔と診断され,発症3時間後に当院へ搬入となった。心拍数106/分,血圧67/42mmHg,呼吸数42/分,APACHE IIスコアは32。damage control strategyを選択し,第1病日に直腸高位前方切除のみを行い,vacuum packing closure法による一時閉腹を行った。呼吸,循環の安定を認めた第3病日にS状結腸人工肛門造設術を施行しVAC療法に変更した。第6病日には水分バランス上もマイナスに転じ,筋膜閉鎖可能となった。当院で2012年4月から2013年3月までにdamage control strategyを選択した重症腹部救急疾患9例のうち筋膜閉鎖まで100時間以上を要した4例にVAC療法を併用しており,本例以外の3例で認められた合併症も併せ,報告する。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 34 (5), 1075-1078, 2014
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679714627712
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- NII論文ID
- 130004890875
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可