書誌事項
- タイトル別名
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- A Radiological Study of Periapical Disease and Odontogenic Maxillary Sinusitis
抄録
<p>【はじめに】歯性上顎洞炎は日常でよく遭遇する副鼻腔炎のひとつである。歯性上顎洞炎の原因歯を早期発見し,早期の歯科治療介入ができれば,歯性上顎洞炎の遷延化や急性増悪を予防することが可能となる。耳鼻咽喉科医は副鼻腔Computed Tomography(CT)を見る機会は多いが,根尖周囲の病変に注目する機会は少ない。今回我々は,副鼻腔CTにおいて根尖病巣に注目して評価をし,また歯性上顎洞炎の歯科治療の介入の有無について調べたので報告する。</p><p>【方法】平成24年10月~平成26年5月(20か月間)に当院当科で副鼻腔CTを施行した1,112例を対象とした。副鼻腔CTにおいて①上顎歯の根尖病巣,②上顎歯と上顎洞との交通,③上顎洞陰影の3項目を有するものを調べ,すべてを満たすものを本検討での歯性上顎洞炎の画像診断基準とし,詳細に根尖病変を確認し,歯科治療の介入の有無などの患者背景を調べた。</p><p>【結果】画像上副鼻腔陰影を認めたのは882例で,その内歯性上顎洞炎と診断された患者は169例(19.1%)であった。受診時に歯科治療介入が確認できた患者は12.4%(21/169)であった。</p><p>【考察】原因歯がありながら受診時点で治療介入がなされていない歯性上顎洞炎は約90%に及ぶ。CT施行時に副鼻腔陰影に加えて,上顎歯の根尖病巣の有無を確認し,治療介入を積極的に促すことで歯性上顎洞炎遷延化や,急性増悪の予防ができるのではないかと考えた。</p>
収録刊行物
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- 日本鼻科学会会誌
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日本鼻科学会会誌 55 (2), 134-140, 2016
日本鼻科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679714916864
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- NII論文ID
- 130005165911
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- ISSN
- 18837077
- 09109153
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可