尿膜管遺残症に対し腹腔鏡下切除を行った3例

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タイトル別名
  • Three Cases of Laparoscopic Resection of the Umbilical Urachal Remnant

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説明

尿膜管遺残症である尿膜管臍瘻に対し,腹腔鏡下に根治術を施行した3例を報告する。症例1は22歳男性。症例2は25歳男性。症例3は21歳男性。3例とも臍炎を契機に受診し,腹部CT検査にて尿膜管臍瘻と診断した。ドレナージにて炎症を鎮静化させた後,手術を行った。手術は右側腹部に3ポートを挿入し施行した。第1ポートはMc burney点を中心に交叉切開法にて挿入した。正中臍靭帯と膀胱との境界はインジゴカルミンにて着色した生食を膀胱内に注入することで確認した。正中臍靭帯を膀胱より切離し,臍部へ向かい剥離した。臍部に円状に皮膚切開をおき,腹腔内と交通させ,膿瘍形成していた瘻孔を一括切除した。術後経過は3症例とも良好で術後4~6病日に退院となった。尿膜管遺残症に対する腹腔鏡下切除術は,低侵襲で整容性にも優れ有用な術式であると考えられた。

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