SoftEther VPN Server: マルチプロトコル対応のクロスプラットフォームなオープンソースVPNサーバ

  • 登 大遊
    筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻
  • 新城 靖
    筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻
  • 佐藤 聡
    筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻

書誌事項

タイトル別名
  • SoftEther VPN Server: An Open-source Cross-platform Multi-protocol VPN Server
  • SoftEther VPN Server : マルチプロトコル タイオウ ノ クロスプラットフォーム ナ オープンソース VPN サーバ

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説明

SoftEther VPN Serverはマルチプロトコル対応のクロスプラットフォームなオープンソースVPNサーバソフトウェアであり,既存のVPNサーバプログラムにない2つの特徴がある.1つ目は,単一VPNサーバインスタンスで複数のVPNプロトコルをサポートしている点にある.管理者は,複数のVPNプロトコルによる多種類のVPNデバイスからのリモートアクセスおよび拠点間接続を受付けるVPNサーバを容易に管理することができる.そのために,SoftEther VPN Server内にL2アダプタと呼ばれるモジュールを実装し,レイヤ2 VPNプロトコルとレイヤ3 VPNプロトコルとの間の通信を,共通のバスである仮想L2スイッチを経由させ,シームレスに実現にした.2つ目は,ユーザ管理やネットワークの機能を仮想化するマルチテナント機能である.これは,仮想ホスティングサービスのために必須である.本プログラムは複数のOS間の移植性を有する.本プログラムは2013年3月から2014年9月までの間に,世界中で242,000回インストールされた実績を有する.また,異なるVPNプロトコル間での通信速度実験では,従来のVPNプロトコルのネイティブなVPNサーバプログラムを組み合わせて用いた場合と比較して高速な結果が得られた.

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