CafeOBJ入門(1)形式手法とCafeOBJ

DOI
  • 二木 厚吉
    北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
  • 緒方 和博
    北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
  • 中村 正樹
    北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Introducing CafeOBJ (1) : Formal Methods and CafeOBJ

抄録

CafeOBJ言語システムを用いた形式手法,すなわち形式仕様の作成法と検証法,を全6回にわたり解説する.CafeOBJ言語はOBJ言語を拡張した代数仕様言語であり,振舞仕様,書換仕様,パラメータ化仕様などが記述できる最先端の形式仕様言語である.CafeOBJ言語システムは,等式を書換規則として実行することで等式推論を健全にシミュレートすることができ,対話型検証システムとして利用出来る.<BR>第1回の今回は,「待ち行列を用いる相互排除プロトコル」を例題として,言語や検証法の細部に立ち入ることなく,CafeOBJ仕様の作成と検証が全体としてどのように行われるかを説明する.第2回以降では,言語の構文と意味(第2回),等式推論と項書換システム(第3回)について説明し,証明譜を用いた簡約のみに基づくCafeOBJの検証法(第4回)を解説する.さらに,認証プロトコル(第5回)と通信プロトコル(第6回)の2つの典型的な検証例も示すことで検証の技法についても解説する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679715378176
  • NII論文ID
    130004549105
  • DOI
    10.11309/jssst.25.2_1
  • ISSN
    02896540
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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