書誌事項
- タイトル別名
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- Two Cases of a Perforated Duodenal Diverticulum
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説明
症例1は70歳代, 女性。半日前からの心窩部痛を主訴に当院を受診した。腹部CTで十二指腸下行脚の憩室と後腹膜気腫を認め,十二指腸憩室穿孔と診断した。発症から来院までの時間が短く,後腹膜腔の液体貯留が少量であったため保存的治療を選択した。症状はすみやかに軽快し第19病日に退院した。その後2年間再発を認めていない。症例2は70歳代, 女性。3日前からの腹痛を主訴に当院を受診した。腹部CTで十二指腸下行脚の憩室と,後腹膜気腫,後腹膜液体貯留があり,十二指腸憩室穿孔と診断した。発症から時間が経過しており緊急手術を行った。穿孔部縫合閉鎖,大網被覆,胃空腸吻合,十二指腸・胆道ドレナージを行った。術後経過良好で,合併症なく第20病日に退院した。十二指腸憩室穿孔はまれな疾患であるが,診断には腹部CTが有用と思われ,また発症早期の症例では保存的治療が奏効する可能性がある。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 36 (1), 153-158, 2016
日本腹部救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679715440896
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- NII論文ID
- 130005149420
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可