空腸漿膜筋層パッチを追加しLetton-Wilson法を施行した外傷性膵損傷Ⅲbの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Traumatic Injury of the Pancreas Treated with the Letton-Wilson Method Using a Seromuscular Jejunal Patch
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抄録
要旨:主膵管損傷を伴うⅢb型外傷性膵損傷に対して,空腸漿膜筋層パッチを追加した Letton-Wilson法を施行し良好な結果を得た1 例を報告する。症例は21歳の女性。乗用車の正面衝突によるシートベルト外傷で当科に緊急搬送された。腹部造影CT およびEndoscopic retrograde pancreatographyで膵周囲の血腫を認め,主膵管断裂を伴うⅢb型膵損傷と診断し,緊急手術を施行した。術中所見で,膵臓は膵体部門脈左側で完全に離断されており,また十二指腸水平脚で十二指腸損傷も認めた。頭側膵臓断端の主膵管は確認できず縫合閉鎖し,閉鎖部に挙上した空腸による漿膜筋層パッチを追加した。尾側膵臓はLetton─Wilson法で再建し,膵管空腸粘膜吻合を施行した。十二指腸は部分切除施行後,下行部で十二指腸空腸吻合を施行し,第21病日退院となった。
収録刊行物
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- 日本腹部救急医学会雑誌
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日本腹部救急医学会雑誌 34 (4), 859-863, 2014
日本腹部救急医学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679715484416
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- NII論文ID
- 130004890853
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- ISSN
- 18824781
- 13402242
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可