サルコイドーシスの気管支内視鏡所見 : 45 例のまとめと特徴的気管支病変の呈示

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タイトル別名
  • Characteristic Bronchoscopic Findings in 45 Cases of Sarcoidosis

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説明

未治療のサルコイドーシス(以下, サ症)の自験45例について検討した。サ症にほぼ特徴的とみなされている気管支鏡所見である網目状血管増生, 顆粒状粘膜変化, 小結節(plaque)形成の気管支鏡所見を呈示した。この中で網目状血管増生は34例(75%)と最も高率にみられた。顆粒状粘膜変化は網目状血管増生に随伴してみられることが多く14例(31%)に, 小結節形成は10例(22%)にみられた。7例(15%)は正常粘膜所見であった。気管支病変と年齢との関係をみると網目状血管増生と顆粒状粘膜変化は若年層にみられることが多く, 小結節形成や正常粘膜所見は中高年層に多くみられた。したがって網目状血管増生や顆粒状粘膜変化はサ症の気管支病変の中で最も普遍的かつ初期像と考えられた。気管支病変と血清ACE値との間には何ら関連を認めなかった。

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 10 (4), 378-384, 1988

    日本呼吸器内視鏡学会

被引用文献 (1)*注記

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