末梢病巣擦過法 (curettage) についての 1 考察 : 末梢肺野非癌症例を中心に
書誌事項
- タイトル別名
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- Value of Bronchofiberscopy with Curette Biopsy for Peripheral Noncancerous Lesions
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説明
胸部X線写真上, coin lesionを呈し, 結核腫が疑われた19症例に対し, 気管支造影後, 末梢病巣擦過を行なった。しかし, その成績は必ずしも良好とは言えず, 2例が擦過, 5例が洗浄によって結核菌の証明がしえたにすぎなかった。残る12例のうち, 3例は手術によって結核腫と診断されたが, 他の9例は結核腫の疑いが濃厚(悪性細胞も証明されていない)という結果であった。これらの成績は末梢肺癌の本法による成績に比し, かなり不良である。この原因について検討を加え, curetteがcoin lesionのどの部分を擦過しているかによって異なるのではないだろうかと考えた。さらに, 結核腫ではcoin lesionの比較的中心部を, 肺癌ではむしろcoin lesionの外方を擦過するのが望ましいと推測した。
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 8 (3), 331-337, 1986
日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679716406784
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- NII論文ID
- 110004086524
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可