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- 藤村 政樹
- 金沢大学医学部第3内科
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説明
乾性咳嗽は病的咳嗽であるが, その病態生理は明らかではない。気道の咳感受性を評価するために, 咳誘発物質吸入による咳誘発試験が普及しつつあるが, その方法に関する基礎的検討は不十分である。著者らは呼吸器臨床において咳誘発試験を日常の検査として実施しているが, その方法の妥当性について検討したので報告した。また, 1)気道過敏性と咳感受性は独立した気道の反応性であること, 2)気道過敏性の亢進は気管支喘息の, 咳感受性亢進はアトピー咳嗽の基本病態であること, 3)咳感受性は女性の方が敏感であり, アンギオテンシン変換酵素阻害薬による咳嗽やアトピー咳嗽が女性に多いことの一部を説明しうること, 4)慢性気道炎症に由来する炎症性メディエーターは気道過敏性と咳感受性を変化させうること, などについて著者らの成績を中心に報告した。
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 18 (8), 800-804, 1996
日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679721947264
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- NII論文ID
- 110002819913
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- NII書誌ID
- AN00357687
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可