高度気管狭窄を伴った前縦隔非ホジキンリンパ腫の 1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Severe Tracheal Stenosis Caused by Mediastinal Non-Hodgkin's Lymphoma

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説明

症例は27歳で妊娠7ヵ月の女性である。前縦隔非ホジキンリンパ腫による気管の高度圧排性狭窄により呼吸困難を生じた。帝王切開後, レスピレーター管理下にてCHOP療法による全身化学療法を行った。治療開始7日目には腫瘍の縮小により気管の圧排は解除された。その後IMVP-16療法, 放射線照射, エトポシド内服投与により完全寛解し, 42ヵ月経った現在, 無再発生存中である。前縦隔非ホジキンリンパ腫による高度気管狭窄に対する狭窄解除のためには, 局所効果のより強い放射線療法でなくても化学療法でその効果を期待でき, また予後にも好影響を及ぼすと思われる。

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 18 (6), 569-572, 1996

    日本呼吸器内視鏡学会

参考文献 (6)*注記

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