22. CEA上昇と腫瘤影を認め肺癌との鑑別を要したABPAの1例(第113回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

この論文をさがす

説明

症例は37歳, 男性. 喘息の既往有り, 感冒症状にて来院. 抗生物質治療で症状は改善せず胸部X-P, 胸部CTにて左下葉に7×5cmの結節影を認めた. CEA値が16.6ng/mlと上昇を示した. 気管支鏡検査にて左B10より粘稠な多量の粘液が吸引除去された. 粘液栓による無気肺と考えられた. 洗浄液よりAspergillus fumigatusが検出された. 好酸球増多, IgE上昇, アスペルギールスIgE抗体陽性を認め, ABPAと診断し, 抗真菌薬(ミカファンギンさらにイトリゾール)ならびにプレドニン(30mg)の投与を開始した. 経時的に症状と腫瘤影は改善し, CEA値も低下した. 以上, 肺癌との鑑別を要したABPAのケースについて若干の文献的考察を含め報告する.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 27 (5), 422-, 2005

    日本呼吸器内視鏡学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ