Bronchoscopy in Hemoptysis

  • Hamashima Yoshio
    Department of Respiratory Medicine, Koshigaya Hospital, Dokkyo University School of Medicine
  • Fujiwara Hiroki
    Department of Respiratory Medicine, Koshigaya Hospital, Dokkyo University School of Medicine

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  • 喀血に対する気管支鏡検査(<ミニ特集>気道出血(喀血)の対応)

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喀血は患者のみならず周囲の者にも恐怖や不安を与え,時には患者の生命を脅かすこともある.喀血を来す原因には様々な病態が含まれるため,胸部XPおよびCT,気管支鏡検査によってまず出血部位を確認し,その病因をつきとめることが不可欠である.気管支鏡は血痰および少量喀血の場合には,その診断,処置において重要な役割を果たすが,一方,出血量が多く生命を脅かすような大量出血の場合には,気管支鏡の有用性は殆どなく,止血処置として早急な気管支動脈塞栓術または外科的治療が必要になる.血痰とは下気道からの出血により痰に血液が混入することであり,喀血とは血液そのものを喀出する場合をいう.しかし欧米においては,喀痰中に血液がわずかに縞状混入するか,または5ml以下の血液そのものの喀出を少量喀血とみなし,多量喀血と区別している.1大量喀血の定義に関しては,血液喀出量が200〜1000ml/24時間と文献によって幅広く異なるが,おおよそ400mlの血液が肺胞腔内に存在すると換気障害が生じるとされていることから,多くの研究者は600ml/24時間以上を大量喀血と定義している.

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