書誌事項
- タイトル別名
-
- Perioperative Transthoracic Echocardiography Performed by Anesthesiologist
この論文をさがす
説明
手術患者の安全を確保することは,麻酔科医の最重要任務である.周術期におけるイベントを予知,そして予防すること,イベントが起きた際には適切に対処することが望まれる.この命題を完遂するにあたり,心エコー検査により得られる情報は非常に有用である.しかし,循環器内科医あるいは検査技師が施行した経胸壁心エコー検査(TTE)の報告書を読むことはしても,自らTTEを行う麻酔科医はまだ少数である.麻酔科医が術前に行うべきTTEは,循環器内科で行うfull studyとは異なるfocused studyである.一般的には,(1)左室収縮能,(2)大動脈弁狭窄の有無,程度,(3)右室負荷(肺高血圧)の有無,程度,(4)下大静脈の径と呼吸性変動の有無(静脈環流量の推定),(5)心不全(左室拡張不全)の有無,(6)心膜液貯留の有無およびその程度,の情報が取得できれば,周術期のリスクマネジメントに非常に有用である.
収録刊行物
-
- 日本臨床麻酔学会誌
-
日本臨床麻酔学会誌 32 (1), 001-007, 2012
日本臨床麻酔学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679734901248
-
- NII論文ID
- 130004450019
- 10030464472
-
- NII書誌ID
- AN00330159
-
- ISSN
- 13499149
- 02854945
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可