ワールデンブルグ症候群を有する小児内耳埋め込み術の全身麻酔経験

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  • Anesthetic Management of Cochlear Implantation in an Infant with Waardenburg Syndrome

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抄録

<p>ワールデンブルグ症候群は神経堤の分化異常による難聴,毛髪・皮膚・虹彩の色素異常を有する常染色体優性遺伝疾患である.麻酔管理上の問題点は,難聴や痙攣,筋緊張異常,低栄養である.麻酔症例報告は5例に満たず確固とした見解がいまだない.本症例は37週正常分娩で出生した1歳8カ月の男児.人工内耳埋め込み術の全身麻酔管理が依頼された.麻酔前投薬は投与せず,亜酸化窒素とセボフルラン,酸素で導入し,ロクロニウムを1mg/kg投与後気管挿管し,セボフルランおよび空気,酸素,フェンタニルで維持した.術後鎮痛にペンタゾシン3mgを投与した.全身麻酔からの覚醒は速やかで痙攣や運動異常は認めず,術後経過は良好であった.</p>

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