腱板広範囲断裂に対する鏡視下手術の術後成績
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説明
腱板広範囲断裂に対する鏡視下手術の術後成績を評価した.対象は2010年 10月から2011年12月までに腱板広範囲断裂に対して手術を行い術後1年以上経過観察が可能であった58例である.ブリッジングスーチャーによる一次修復(A群)が44例,術中に一次修復不能と判断した14症例に対しては大腿筋膜を用いたパッチブリッジ法(B群)を施行した.術前後の可動域,JOA score,Constant scoreを二群それぞれで評価したところ,両群とも挙上可動域,JOA score,Constant scoreに有意な改善を認めた.術後1年のMRIでは,再断裂をA群で12例(27%),B群で8例(57%)に認めた.鏡視下手術にて良好な成績が得られたが,パッチブリッジ法では外旋筋力が一次修復に劣っており残存腱板機能に影響されることが考えられた.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 38 (2), 506-510, 2014
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679735187456
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- NII論文ID
- 130004695621
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可