ロピバカインの薬理学的特徴
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- 山本 健
- 金沢大学附属病院麻酔科蘇生科
書誌事項
- タイトル別名
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- Basic and Clinical Pharmacology of Ropivacaine
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説明
ロピバカイン (商品名: アナペイン®) は光学異性体の研究によってもたらされた長時間作用性の局所麻酔薬 (局麻薬) であり, 特に高濃度溶液を使用すると, ブピバカインと同等の麻酔効果と作用時間をもたらす. 分離麻酔効果についてはブピバカインと差を認めないとの臨床報告が多く, ロピバカインの利点とはいえない. ブピバカインと比較してロピバカインが明らかに優れているのは, 心毒性が低いことである. したがって投与量が多くなるときや持続注入が必要なとき (区域ブロックや持続硬膜外鎮痛) に適する. ロピバカインはこれまでに開発された長時間作用性局麻薬のなかで, 最も安全域が広い薬物と考えられる.
収録刊行物
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- 日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会誌 29 (4), 509-518, 2009
日本臨床麻酔学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679735310720
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- NII論文ID
- 10025382900
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- NII書誌ID
- AN00330159
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- ISSN
- 13499149
- 02854945
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- HANDLE
- 2297/36361
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可