ヒューマンエラーを裁けるか─「裁く文化」は安全文化を阻害する─

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タイトル別名
  • Do Not Judge Human Errors: “Punishing Culture” May Damage Safety Culture
  • Do Not Judge Human Errors: ^|^ldquo;Punishing Culture^|^rdquo; May Damage Safety Culture

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説明

  事故が起き,被害が生じた場合,わが国では警察が捜査して責任者を特定し,刑事裁判で裁くということが行われている.本稿では,ヒューマンエラーと刑事罰の現状を紹介し,ミスを結果論で裁くことが安全性向上に寄与しないどころか,マイナスの作用をすることを解説する.東日本大震災などで,マニュアルを超えた臨機応変な対応の重要性が再認識されるに至った.安全文化の一要素に「柔軟な文化」があり,それは近年ヒューマンファクターズの分野で注目される「レジリエンス工学」の概念に通じる.組織や個人の柔軟性,レジリエンスを支えるためにも,ヒューマンエラーを結果論で処罰しない「公正な文化」が必要なことを論じる.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679735621760
  • NII論文ID
    130004450118
  • DOI
    10.2199/jjsca.32.954
  • ISSN
    13499149
    02854945
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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