ソフト縫合糸アンカーを用いた鏡視下Bankart修復術の成績

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抄録

本研究の目的は,外傷性肩関節前方不安定症に対するソフト縫合糸アンカー(JuggerKnotTM;JK)を用いた鏡視下Bankart 修復術(ABR)の成績を明らかにすることである.JKのみを用いたABR15例16肩を対象とした.手術時平均年齢は22歳(15-61)であり,術後経過観察期間は21.4か月(12-29)であった.手術法は,JKを肩甲関節窩前縁に一列に挿入するシングル法(5肩)と二列に挿入するTAFF法(11肩)を行った.不安定症スコアは術前52.5点から,術後79.1点に改善した.術後外旋制限は下垂位平均6.9°,外転位8.1°であった.術後の再発(6~19か月)は,7肩44%(シングル法2肩,TAFF 法5肩)に認めた.再発例は,非再発例に比べ,弛緩性を有する関節数が有意に多かった(3.1対1.1).年齢,肩甲関節窩の骨欠損率,JKの本数は,差がなかった.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 40 (3), 861-863, 2016

    日本肩関節学会

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