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- 武田 純三
- 慶應義塾大学医学部麻酔学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Vecuronium and Suxamethonium are also Useful Neuromuscular Blocking Agents, in Addition to Rocuronium
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説明
本邦ではロクロニウムが諸外国から約10年遅れて2007年に発売され,発売後急速に使用量が増加している.しかし,世界ではベクロニウムもスキサメトニウムもまだ多くの国で使用されており,それなりの理由があると考えられる.ロクロニウムは速い作用発現,蓄積作用がなく持続投与が可能,水溶性であるなどの特徴があるが,作用持続時間はベクロニウムと変わりはなく,アナフィラキシー反応の発生頻度,集中治療患者への長期投与での蓄積の可能性,小児での使用に対する懸念が残されている.また,迅速導入時や帝王切開術の麻酔での筋弛緩薬として,さらに緊急事態発生時の使用には,スキサメトニウムが優れていると考えられ,ベクロニウムとスキサメトニウムはまだまだ捨てがたい筋弛緩薬といえる.
収録刊行物
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- 日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会誌 30 (3), 438-445, 2010
日本臨床麻酔学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679736357504
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- NII論文ID
- 130004449878
- 10026353655
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- NII書誌ID
- AN00330159
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- ISSN
- 13499149
- 02854945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可