当院における上腕骨近位端骨折の術後成績<BR>-上腕骨頭の術後内反変形の検討-

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当院で上腕骨近位端骨折に対して観血的整復固定術を施行し,術後6ヶ月以上経過観察しえた54例54肩を対象とした.手術時平均年齢は72歳,術後平均観察期間は12ヶ月であった.骨折型はNeer分類を用い,2partが41例,3partが12例,4partが1例であった.最終調査時の肩関節可動域(以下,ROM)(屈曲,外旋,内旋)と日本整形外科学会肩関節疾患治療成績判定基準(以下,JOAスコア)を評価した.単純X線像では骨癒合及び上腕骨頭の内反について調査した.その結果,骨癒合は54例中53例に認め,最終調査時のROMは,平均で屈曲125.6°,外旋42°,内旋はL3レベルであった.JOAスコアは平均78.3点であり,最終調査時の上腕骨頭の内反変形は20例(37%)に認めた.内反変形あり群となし群を比較したところ,屈曲と外旋ROMそしてJOAスコアにおいて内反あり群の方が有意に不良であった.

Journal

  • Katakansetsu

    Katakansetsu 39 (2), 445-447, 2015

    Japan Shoulder Society

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