腱板断裂におけるLHB病変-肩甲下筋腱断裂との関連性について

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ARCRを行った127例で,LHB病変(断裂,fibrillation,不安定性)合併症例52例とSSC断裂合併症例57例との関連について調べた.また,LHB病変が認められた症例と認められなかった症例の2群で術後成績:関節可動域(自動屈曲,下垂位自動外旋),JOA scoreを比較した.LHBの治療は,損傷の程度や年齢によって,デブリードマン,腱切離,または腱固定を行った.SSC断裂の進行は,断端の引き込みの程度(井手分類)によって評価した.LHB病変は,SSC断裂を認めない70例中10例(14.3%),不全断裂5例中1例(20%),完全断裂で引き込みがminimalの22例中14例(63.6%),moderateの17例中14例(82.4%),severeの13例中13例(100%)に認められ,SSC断裂の進行がLHB病変に影響を与えていた.術後成績はLHB病変の有無によらず良好であった.

Journal

  • Katakansetsu

    Katakansetsu 39 (2), 521-525, 2015

    Japan Shoulder Society

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