Bankart修復術のアンカー挿入角度と関節窩縁の変化
この論文をさがす
説明
我々はBankart修復術(以下ABR)後平均24.1ヶ月の経過観察中,約44%の症例で運動再開時までの術後早期に関節窩横径が減少し,関節窩関節面上に刺入したアンカーの骨孔前方で関節窩面の骨が減少(以下骨減少)したことを報告した.本研究ではそのため骨減少とアンカー挿入角度等の関連を検討した.平成22年以降ABR施行し,術翌日と運動再開時(術後平均5.7ヶ月)にCTを撮影し得た45例に使用したアンカー233本のうち,関節窩面上に刺入したアンカー99本を検討した.CT横断像で関節窩面とアンカー孔のなす角度を計測した.運動再開時CT横断像で骨孔前方に関節窩面と同じ高さの骨を認めるものを維持群,認めないものを減少群とした.維持群59本(平均24.6歳),減少群40本(平均21.6歳)であった.アンカー挿入角度は両群で有意差なく,アンカー種類,アンカー挿入高位により骨減少の発生頻度は差がなかった.運動競技者で有意に減少群が多かった.
収録刊行物
-
- 肩関節
-
肩関節 41 (2), 442-446, 2017
日本肩関節学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679736868480
-
- NII論文ID
- 130006085988
-
- ISSN
- 18816363
- 09104461
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可