帝王切開術後に発症した硬膜穿刺後頭痛に対してカフェインが著効した1症例

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タイトル別名
  • A Case of Postdural Puncture Headache after Cesarean Section Successfully Treated with Caffeine

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説明

<p>症例は31歳の女性.低置胎盤に対し帝王切開術が予定され,硬膜外麻酔併用脊髄くも膜下麻酔にて麻酔管理した.手術翌日に頭高位に伴い激しい後頭部痛が出現し,硬膜穿刺後頭痛(PDPH)と診断した.安静臥床,非ステロイド性抗炎症薬,輸液負荷,硬膜外生理食塩水持続注入はいずれも無効であった.そこで,カフェインを経静脈投与したところ,頭痛は劇的に軽減し,歩行も可能となった.その後,徐々に投与量を漸減し,最終的に投与を中止したが頭痛の再燃はなく,問題なく退院した.帝王切開術後のPDPHの薬物療法として,カフェインは母子に対して安全に投与でき,治療薬の選択肢の一つとなる可能性が示唆された.</p>

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