ロピバカインを用いた腹横筋膜面ブロック併用全身麻酔後に生じた薬剤性肝障害の1例

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  • Drug-induced Liver Injury Following General Anesthesia Combined with Transversus Abdominis Plane Block Using Ropivacaine

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抄録

<p>薬剤性肝障害の既往のある45歳女性に対し,腹式単純子宮全摘術が予定された.ロピバカインを用いた腹横筋膜面ブロック併用全身麻酔を施行した術後当日から,肝機能異常と凝固障害を認めた.循環不全やウイルスによる肝障害は否定的で,術中使用薬剤対象のリンパ球刺激試験(drug-induced lymphocyte stimulation test:DLST)でロピバカインが陽性と判定され,薬剤性肝障害が疑われた.ロピバカインでの肝障害の報告は少ないが,アレルギー性や代謝性といった特異体質性では薬剤性肝障害を発症しうる.本症例では,DLSTの結果から今後はロピバカインの使用は避けるべきであると考えられた.</p>

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