消化器癌化学療法における口内炎に対するエレンタール(ED)の有用性の検討

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  • ― ED 併用群とED 非併用群との比較:後方視的検討―

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化学療法施行中に口内炎を発症した消化器癌患者に対するエレンタール(ED)の有用性について,ED 併用群とED 非併用群とを後方視的に比較検討を行った.胃癌および大腸癌患者に対して化学療法施行中に口内炎を認めた患者は22 例であり,ED 併用群12例,ED 非併用群10 例であった.ED 併用群には,成分栄養剤エレンタール80g 以上/日経口投与した.治療開始1 週間後に,ED 併用群は有意に口内炎 grade を改善したが,ED 非併用群では有意な改善は認められなかった.治療開始2 週間後においては,両群とも有意な口内炎 grade の改善が認められた.しかし,2 週間後の評価においても ED 併用群の方が有意に改善していた.このことより,エレンタールは早期に口内炎 grade を改善すると考えられた.(p=0.0223),消化器癌化学療法施行中に口内炎を有した症例においてエレンタールは有効であり,とくに早期改善効果が期待できる可能性がある.

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