Rediscovery of the bitterling, Tanakia lanceolata, in China (Pisces, Cyprinidae).

DOI Web Site 3 Citations 18 References
  • Arai Ryoichi
    Department of Zoology, National Science Museum Department of Biological Sciences, School of Science, University of Tokyo
  • Xie Yuhao
    Research Institute for Freshwater Fisheries of Liaoning Province
  • Akai Yutaka
    Natural History Museum and Institute

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Other Title
  • 中国産ヤリタナゴの再発見
  • 中国産ヤリタナゴの再発見〔英文〕
  • チュウゴクサン ヤリタナゴ ノ サイ ハッケン エイブン

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1928年, 森為三博士は中国の遼寧省鳳城で採集した1尾の標本をAcheilognathus signiferと同定したが, 1935年になつてこの標本をヤリタナゴに分類し直した.しかし, この標本について, 同定の根拠となるデータは示されなかった.中国産ヤリタナゴの報告は, 現在にいたるまで, この1標本のみで, 中国の魚類学者は中国におけるヤリタナゴの分布を認めていない.<BR>1987年, 著者の1人, 解は森博士の標本採集地と同水系と推定される, 遼寧省鳳城県鴨緑江水系の愛河からタイワンタナゴTanakia himantegusを報告しているが, これらの標本を再精査したところ, ヤリタナゴであることが判明した.これで中国産Tanakia属はタイワンタナゴとヤリタナゴの2種となる.そこでタイワンタナゴと, 中国, 韓国, 日本のヤリタナゴの標本を比較した.なお, 森 (1935) は鴨緑江上流域の厚昌 (北朝鮮) 産ヤリタナゴを報告しているが, 1928年の森博士の報告および今回の再発見とを考慮すると, ヤリタナゴは国境をはさんで鴨緑江水系に広く分布している可能性がある.

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