腹腔鏡下根治的前立腺全摘術中に生じた皮下気腫が遅発性に進展した症例

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  • A Case of Delayed Development of Subcutaneous Emphysema after Total Laparoscopic Prostatectomy

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<p>60歳男性.前立腺癌に対して腹腔鏡下根治的前立腺全摘術が施行された.術中に明らかな換気障害はなかったが,術直後に頚部から大腿にかけて皮下気腫を認めた.気道閉塞や呼吸性アシドーシスはなく覚醒良好であり,手術終了1時間後に抜管し,病棟管理とした.帰室28時間後に前胸部痛と呼吸苦を訴え,一過性に経皮的酸素飽和度が低下した.CT画像で縦隔から頚部にかけて皮下気腫の進展を認めた.早急に鎖骨上皮膚切開を加えて脱気を図るとともに,酸素投与を行い症状の改善を得た.腹腔鏡手術に伴う皮下気腫で術中や術直後に呼吸不全に陥った報告はあるが,1日以上経過して重篤化した皮下気腫の症例はなく,経過を報告する.</p>

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