選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)の理論と実際

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  • Theory and practice of selective laser trabeculoplasty

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緑内障の治療は眼圧下降が唯一エビデンスのある治療であり,点眼薬と外科的治療が主に行われてきた.選択的光加熱分解を応用した選択的レーザー線維柱帯形成術(SLT)の実用化により,組織破壊を伴わず再照射による治療も可能なレーザー眼圧下降治療が完成した.Qスイッチ発振による波長532nmのNd:YAGレーザーを用いており,レーザー照射は数分で完了する.有効率は70%の程度で,眼圧下降率は20~30%となっている.一度の照射で効果は長期に持続し,最も強力な点眼薬一剤に匹敵する眼圧下降効果が認められている.初期治療として点眼薬でなくSLTを選択することも検討されており,今後の広い普及が期待される.

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