成人緊張性アテトーゼ型脳性麻痺の疼痛に対するLLLTの効果

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  • Application of LLLT in patients with cerebral palsy of the adult tension athetosis type

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緊張性アテトーゼ型脳性麻痺例は四肢体幹の筋緊張による運動機能障害がみられ,頚部や背部の不随意運動や疼痛は多くの例でみられる.従来,効果的な保存療法はなく成人例に対する機能訓練にも限界があった.今回は,頚背部痛に対して治療に難渋していた成人緊張性アテトーゼ型脳性麻痺25例に対して筋緊張のみられる顔面,頚部,四肢体幹にLLLT(波長830nm, 出力60mW,連続波)を施行した.筋緊張の改善は24例にみられ,疼痛の軽減は25例(著効7例,有効12例,微効6例)にみられた.LLLTは副作用がなく,これまで有用な治療のなかった成人緊張性アテトーゼ型脳性麻痺例の筋緊張由来の疼痛を軽減し,QOLを高めるための新しい治療法として有用である.

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