マルチモーダル多光子分光顕微鏡を用いたラット眼組織の分子イメージング

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タイトル別名
  • Label-Free Spectroscopic Imaging of Rat Eye Tissue Using Multimodal and Multiphoton Microscopy

抄録

<p>多光子顕微鏡によるイメージングは,非染色・非標識で細胞や生体組織の分子情報の取得が可能な手法であり,近年注目を集めている.本稿では,我々が開発した複数のマルチモーダル・イメージング装置の紹介を通して,そのユニークな特徴を解説する.ラット眼組織の非染色イメージングでは,角膜や網膜の層状構造が第二高調波発生(second harmonics generation; SHG),第三高調波発生(third harmonics generation; THG),コヒーレント・アンチストークス・ラマン散乱(coherent anti-Stokes Raman scattering; CARS)信号などにより明瞭に可視化することができた.特に網膜のSHGイメージでは,視物質近傍において複数の輝点が特異的な空間分布で確認された.これらの輝点は視細胞の結合繊毛と呼ばれる部分に対応していると考えられる.</p>

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参考文献 (29)*注記

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