聴覚器がたどってきた道
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- 岩堀 修明
- 長崎大学
書誌事項
- タイトル別名
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- An outline of the evolution of the vertebrate auditory organ
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説明
魚類から、陸棲動物を経て、水棲に戻ったクジラ類に到るまでの聴覚器の変遷を概観した。内耳の耳石器の中に、振動に反応する有毛細胞が分化し、やがてラゲナや球形嚢などの耳石器が魚類の聴覚器に進化していった。陸棲動物になると、エネルギーの小さい空気の振動を受容するため、中耳、外リンパ嚢、基底乳頭などが形成された。陸に棲息していたクジラ類が水中で生活するようになると、鼓膜を保護するために外耳道を閉鎖し、オトガイ孔と下顎管が音波の取り入れ口となった。
収録刊行物
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- Otology Japan
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Otology Japan 23 (1), 51-54, 2013
一般社団法人 日本耳科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679748680960
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- NII論文ID
- 10031156215
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- NII書誌ID
- AN10358085
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- ISSN
- 18841457
- 09172025
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可