循環器薬物応答性の個人差に関係するチトクロームP450の遺伝子多型  2.CYP2D6の遺伝的多型と循環器治療薬

書誌事項

タイトル別名
  • <I>Genetic polymorphism in CYP2D6 and cardiovascular drugs</I>
公開日
2006
DOI
  • 10.5105/jse.26.201
公開者
一般社団法人 日本不整脈心電学会

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説明

チトクロームP450 (CYP) 2D6はβ遮断薬や抗不整脈薬の代謝に関与するが, 代謝活性の個体差がこれら薬物の効果に影響する薬物代謝酵素として知られる, すなわち生体内CYP2D6活性には遺伝的多型があり, 活性が欠損するヒトをpoor metabolizer (PM) とよぶ.PMの頻度には人種差があり, 白人ではおよそ10%であるのに対し, 中国人や日本人では1%未満と低い.しかし, 中国人や日本人ではPMが少ないにもかかわらず, PMを除いた集団で比較すると生体内CYP2D6活性の平均は中国人や日本人では白人よりも低い.この原因として, 中国人や日本人には活性の低い変異型CYP2D6 (CYP2D610) が高頻度に存在するのに対し, 白人ではきわめてまれであることが考えられる.肝代謝型β遮断薬のメトプロロールやプロプラノロール薬物動態試験ではCYP2D610のホモのヒトはCYP2D61のホモのヒトに比べβ遮断薬のクリアランスが低下し, 血中濃度の上昇が認められた.その他, 日本人PMの原因となる変異型CYP2D6や他の変異, またCYP2D6で代謝されるいくつかの循環器治療薬について臨床薬理学の観点から留意すべき点を述べる.

収録刊行物

  • 心電図

    心電図 26 (3), 201-210, 2006

    一般社団法人 日本不整脈心電学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679748812416
  • NII論文ID
    130004245369
  • DOI
    10.5105/jse.26.201
  • ISSN
    18842437
    02851660
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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