coved型ST上昇とsaddle‐back型ST上昇

書誌事項

タイトル別名
  • <I>Saddle back type ST elevation v.s. Coved type ST elevation in patients with Brugada syndrome</I>

この論文をさがす

説明

加算平均心電図法を用い, V1, V2, V5誘導にて, Naチャネル遮断薬投与時の心電図変化を検討した, Brugada症候群ではNaチャネル遮断薬投与によりSTは右側前胸部誘導に限局して上昇した、コントロール群では有意なSTの上昇は認められなかった.高周波領域心電図信号であるQRS幅は各誘導で延長したが, 特にV2誘導でのQRS幅の延長が大きかった.Brugada症候群のT波波高は, 低下するもの (coved: 入江型群) とそれ以外のもの (saddle-back: 鞍背型群) に分類された, Naチャネル遮断薬投与後のQRS幅, QRS幅の変化量は, coved型群, saddleback型, コントロール群の順に大で, T波波高減高とQRS幅の延長に関連が認められた.以上より, Brugada症候群では, 右側前胸部誘導に相当する部位に限局した脱分極障害と再分極障害の両者が存在し, その両者は互いに関連している可能性が考えられた.

収録刊行物

  • 心電図

    心電図 21 (4), 421-428, 2001

    一般社団法人 日本不整脈心電学会

参考文献 (5)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ