書誌事項
- タイトル別名
-
- Effect of mild hypothermia on the ischemic inner ear damage
この論文をさがす
抄録
一過性内耳虚血の動物モデルを用い、虚血後に様々なタイミングで低体温(32 ℃)を負荷することにより内耳障害が防御される限界点を探索するとともに、低体温の作用メカニズムを解明する目的で外リンパ中の窒素酸化物濃度を測定した。実験にはスナネズミを用いた。その結果、虚血から3時間以内に低体温を負荷した群は常温群に比べ、有毛細胞脱落やABR 閾値上昇は有意に軽減された。しかし6時間後に低体温を負荷した場合にはこのような効果はみられず、虚血による内耳障害は防御されなかった。また、同様のプロトコールによってスナネズミの外リンパ中の窒素酸化物濃度を測定したところ、低温処置により虚血1日後のNO2-及びNO3-の濃度上昇は有意に抑制され、その効果は低体温の開始時期が早いほど大きかった。
収録刊行物
-
- Otology Japan
-
Otology Japan 19 (2), 123-130, 2009
一般社団法人 日本耳科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679749270656
-
- NII論文ID
- 10026280169
-
- NII書誌ID
- AN10358085
-
- ISSN
- 18841457
- 09172025
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可