進展度分類からみた二次性真珠腫

  • 山本 裕
    新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
  • 森田 由香
    新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
  • 高橋 邦行
    新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
  • 大島 伸介
    新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
  • 高橋 姿
    新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical behavior of the secondary acquired cholesteatoma analyzed with the classification of progress level

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説明

中耳真珠腫進展度分類を用いた多施設共同研究のデータから、二次性真珠腫の臨床像を分析し、取扱いの問題点について考察した。二次性真珠腫の手術症例は全真珠腫の約4%、後天性真珠腫の約5%の割合で存在していた。本症を他の真珠腫と比較すると、女性に多い、手術時年齢が高い、乳突蜂巣発育の高度抑制症例が少ない、アブミ骨の破壊度が高度である、複雑な進展経路を持つなどの特徴がみられた。二次性真珠腫は独立した真珠腫の病態として少なからず存在するため、他の真珠腫と明確に区別して取り扱うべきである。また独特の進展様式に留意した進展度分類が今後検討されるべきである。

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