Influences of aging on diurnal variations of electrocardiographical RR, PQ, ORS and QT intervals. Studies by Holter electrocardiography.

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  • 心電図RR,PQ,QRS,QT間隔の日内変動と加齢の影響  ホルター法による検討
  • ―ホルター法による検討―

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健常の老, 中, 若年者60名 (老年: 65歳以上20名, 男女各10名, 中年: 40~64歳20名, 男女各10名, 若年: 39歳以下20名, 男女各10名) を対象にホルター法によりRR, PQ, QRS, QT間隔の日内変動ならびに加齢の影響を検討した.<BR>各間隔の測定時間帯は, (1) 日中活動時 (午後2時頃) , (2) 夕食2時間後, (3) 睡眠5時間後, (4) 起床1時間前, (5) 起床1時間後の5点で行った.<BR>RR, PQ, QT間隔は日内変動を認め, 日中覚醒時より夜間睡眠時に有意に延長 (p<0.01) したが, QRS間隔, QTcは日内変動を認めなかった.<BR>RR, PQ, QRS, QT間隔は加齢に伴い延長する傾向にあり, 特にQRS, QT間隔では有意差を認めた (p<0.05, p<0.01) .<BR>RR間隔とPQ間隔との間には, 日中覚醒時に相関を認めず, 睡眠時に正相関を認めた.RR間隔とQT間隔との間には, 覚醒時, 睡眠時とも正相関を認めた.<BR>以上より, 健常者ではRR, PQ, QT間隔は日内変動が著明であり, 自律神経系の影響を受けやすいと考えられた.一方, QRSすなわち心室内脱分極過程は自律神経系の影響を受けにくいが加齢の影響を受けやすいと考えられた.<BR>また, PQ間隔は日中覚醒時にのみRR間隔と相関がなかったことより, 交感神経緊張には洞結節と房室結節の興奮, 伝導にDISCREPANCYを生ずると考えられた.

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