高知県内の果菜類栽培施設で発生する数種土着カブリダニのミナミキイロアザミウマに対する捕食能力

  • 古味 一洋
    高知県農業技術センター 高知大学農学部昆虫研究室
  • 荒川 良
    高知大学農学部昆虫研究室
  • 天野 洋
    千葉大学大学院園芸学研究科応用動物昆虫学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Predatory potential against Thrips palmi Karny of some native phytoseiid mites (Acari: Phytoseiidae) occurring on greenhouse vegetable crops in Kochi prefecture, Japan.
  • コウチ ケンナイ ノ カサイルイ サイバイ シセツ デ ハッセイスル スウシュ ドチャク カブリダニ ノ ミナミキイロアザミウマ ニ タイスル ホショク ノウリョク

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抄録

高知県の果菜類栽培施設で発生する土着カブリダニ6種(ヘヤカブリダニ,コウズケカブリダニ,ミチノクカブリダニ,サイタマカブリダニ,キイカブリダニ,ニセラーゴカブリダニ)および生物農薬資材として販売されているククメリスカブリダニの,ミナミキイロアザミウマ1齢幼虫に対する捕食能力を評価した.供試した土着カブリダニ6種のなかで,キイカブリダニの日当たり捕食量と産卵数が最も多く,3日間平均で,12.2頭,6.5卵であり,この値はククメリスカブリダニの3倍程度の高いものであった.また,ニセラーゴカブリダニの捕食量も5.8頭とククメリスカブリダニより多かった.以上の結果より,キイカブリダニとニセラーゴカブリダニはアザミウマ類の天敵として有望な種と考えられた.ヘヤカブリダニ,コウズケカブリダニ,ミチノクカブリダニ,サイタマカブリダニもミナミキイロアザミウマ1齢幼虫に対する捕食性が認められた.

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参考文献 (24)*注記

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