Study VT-QRS change around antiarrhythmic drug administration in the long-acting ventricular tachycardia.

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  • 持続型心室頻拍における抗不整脈薬投与前後のVT‐QRS波形変化の検討

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持続型心室頻拍例 (VT) で抗不整脈薬投与前後において, VT-QRS波形の変化, 頻拍起源, 頻拍周期, および電気生理検査時の誘発モードの変化を比較し, 投薬後に出現する異なるVT-QRS波形の意義を検討した.投薬後に脚ブロック型または前額面電気軸が明らかに変化した11例を対象とした.投与後には無投薬時と明らかに異なる26個のVTを認めた. (1) QRS波形と起源: 6例では各々のVT起源が同定でき, うち4例は左右の心室に, 2例は右室の離れた2ヵ所に起源を認めた.この起源移行に伴い, 脚ブロック型が変化した. (2) QRS波形と頻拍周期: 投薬後はVT波形の変化に拘らず頻拍周期は延長した. (3) 誘発モード: 誘発モードは投薬前後で比較し得た10VTのうち5VTで簡易化し, 2VTでは困難化した.<BR>【結論】 (1) 脚ブロック型の変化は主に両心室間の起源移動であった. (2) 新たなVTが異なる起源から容易に誘発される場合は, その起源への催不整脈作用も考えられる. (3) 複数起源例では, 各々の起源に対する薬効評価が望まれる.

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