<I>Electrophysiological effects of nifekalant and sotalol</I>

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  • 新III群抗不整脈薬を臨床でどのように使用すべきか―ソタロールとニフェカラントを中心に―1.ニフェカラントとソタロールの電気生理学的作用

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CAST以後, 致死的な心室性不整脈の治療を目的に多くのK+チャネル遮断薬の開発が試みられたが, その催不整脈作用から断念されたものも多く, 現在本邦で使用されているIII群抗不整脈薬はアミオダロン, d, I-ソタロール, ニフエカラントの3薬である.アミオダロンはK+チャネル遮断作用ばかりでなく, Na+チャネル遮断作用, Ca2+チャネル遮断作用, β受容体遮断作用を併せもつが, ソタロールとニフェカラントは純粋なK+チャネル遮断作用を主作用とするIII群抗不整脈薬である.心筋細胞の活動電位再分極には多くのK+電流が関与し, その主なものは一過性外向き電流 (Ito) , 遅延整流K+電流の速い成分 (lKr) と遅い成分 (lKs) , そして内向き整流K+電流 (IK1) である.心房筋細胞, 結節細胞ではアセチルコリン感受性K+電流 (IK.ACh) も再分極に寄与する.ニフエカラントおよびソタロールはIKsを抑制せずに主にIKrを抑制する薬物である.ニフエカラントはこの作用に加え, より高濃度でIK1やItoも抑制する.また, これらの薬物は臨床治療域より高い濃度でM2受容体遮断を介してIK.AChを抑制する.これらの薬物のIKr抑制による活動電位幅延長作用は他の新皿群抗不整脈薬と同様に逆頻度依存性を示すので, 徐脈時にはTorsades de pointes (Tdp) を起こしやすい.臨床においてこれらのIII群抗不整脈薬を使用する際は, その電気生理学的作用を理解し, その有用性と限界を認識することが重要である.

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