青年期後期におけるコミュニケーションに対する自信とアイデンティティとの関連性

書誌事項

タイトル別名
  • Self-Confidence in Communication and Identity in Late Adolescents
  • セイネンキ コウキ ニ オケル コミュニケーション ニ タイスル ジシン ト アイデンティティ ト ノ カンレンセイ
  • Seinenki kouki ni okeru communication ni taisuru jishin to identity no kanrensei [Self-confidence in communication and identity in late adolescents

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は, コミュニケーションに対する自信がアイデンティティと関連していることを実証することである。研究1では, 大学生254名に質問調査を行い, 「意図伝達への自信」, 「意図抑制への自信」, 「意図理解への自信」(3下位尺度)からなるコミュニケーションに対する自信尺度(Self-confidence in Communication Scale : SCS)を作成した。α係数の値から十分な信頼性が示され, またコミュニケーション・スキル, セルフ・モニタリング, 自尊心との相関分析の結果から妥当性が検討された。研究2では大学生384名に対し質問紙調査を行い, SCSと多次元自我同一性尺度(Multiple Ego Identity Scale : MEIS)との関連を検討した。まずSCSに対し確認的因子分析を行い, 因子構造の安定性を検討した。適合度は十分とは言えなかったが, 概ね因子構造の安定性が確認された。そしてSCSとMEISの相関分析の結果から, SCSが心理社会的自己同一性と特に関連していることが示された。

収録刊行物

  • 教育心理学研究

    教育心理学研究 58 (4), 404-413, 2010

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ