乱用が懸念される脱法ドラッグ
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- 上村 尚
- 東京都立衛生研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- The Fearful Abuse of Law-evading Drugs
抄録
覚せい剤をはじめとする種々の薬物が乱用され大きな社会問題となっている.乱用される薬物の種類も,覚せい剤をはじめとして,シンナー等の有機溶剤,大麻類,麻薬類など多岐にわたっており,近年ではこれら複数を組み合わせて使用するケースも増加している.一方,都内の繁華街や雑誌広告及びインターネット上には服用すれば多幸感や快感が得られるということで「合法ドラッグ」と称する薬物が多数見受けられ,一般人がこれらの薬物を簡単に手に入れることができる状況となっている.これらの薬物は,その所持や使用が「麻薬及び向精神薬取締法」や「覚せい剤取締法」あるいは「大麻取締法」等の法律に抵触しないことから「合法」と称され,安易に流通している.しかし,実際には医薬品にしか使用できない成分を含有することで無承認無許可医薬品として薬事法に違反するものや,毒物及び劇物取締法に違反するものなどが散見されている.
収録刊行物
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- マイコトキシン
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マイコトキシン 52 (2), 129-133, 2002
日本マイコトキシン学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679760786176
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- NII論文ID
- 130000263033
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD38Xps1Krs7o%3D
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- ISSN
- 18810128
- 02851466
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可