援助要請スタイル尺度の作成

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a Scale for Measuring Help-Seeking Styles
  • 援助要請スタイル尺度の作成 : 縦断調査による実際の援助要請行動との関連から
  • エンジョ ヨウセイ スタイル シャクド ノ サクセイ : ジュウダン チョウサ ニ ヨル ジッサイ ノ エンジョ ヨウセイ コウドウ ト ノ カンレン カラ
  • —縦断調査による実際の援助要請行動との関連から—

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は, 援助要請自立型, 援助要請過剰型, 援助要請回避型, という3つの援助要請スタイルを測定する尺度を作成し, その信頼性と妥当性を検討することである。大学生を対象とし, 3つの質問紙調査を行った。まず, 研究1において尺度の一定の妥当性と内的整合性が確認された。研究2において, 尺度の再検査信頼性が確認された。研究3では, 縦断調査を行い, 援助要請スタイルと4週間後の実際の援助要請行動との関連を検討した。その結果, 援助要請自立型尺度の高群は, 悩みの程度に応じて援助要請を行っていたのに対し, 援助要請過剰型尺度の高群は, 悩みが少ない時でも援助要請を多く行っていた。また, 援助要請回避型尺度の高群は, 悩みが多い時でも援助要請を行わなかった。このように, 本研究で作成された尺度は実際の援助要請行動のパターンを予測していた。

収録刊行物

  • 教育心理学研究

    教育心理学研究 61 (1), 44-55, 2013

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (12)*注記

もっと見る

参考文献 (26)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ