Contamination of fungi and mycotoxins in commercial foods

DOI 1 Citations

Bibliographic Information

Other Title
  • 市販食品におけるカビおよびマイコトキシン汚染

Search this article

Description

真菌の中には比較的低い水分活性,温度,pH条件下において生育可能な菌種も多く,穀類,各種乾燥食品,半生菓子,漬物類などの比較的保存性に優れた食品の変質原因菌として問題視されている.特に,穀類や種実類などの農作物は,生産・収穫・乾燥・保管・流通の各段階で常に真菌汚染の危険にさらされており,増殖に伴う変質・変敗や品質の低下のみならずマイコトキシン汚染を伴っていることもまれではない.一方,近年,食品製造技術や包装技術の急速な進歩と低温流通システムの普及により一部の加工食品の保存性と安全性は著しく増大した.しかし,その反面,消費者の嗜好の変化による食品の低塩・低糖化,保存料の使用を忌避する傾向などから,むしろ微生物危害の危険性が増加した食品も少なくない. ここでは,著者らがこれまでに実施した市販食品の真菌およびマイコトキシン汚染調査結果を概説するとともに,真菌の増殖に起因する市販食品の苦情事例についても述べたい.

Journal

  • JSM Mycotoxins

    JSM Mycotoxins 1993 (37), 7-12, 1993

    Japanese Society of Mycotoxicology

Citations (1)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top