Distribution of aflatoxin-producing fungi in soil

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  • 土壌中のアフラトキシン産生菌の分布

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食品のアフラトキシン(AF)汚染の元々の汚染源は土壌中に生息しているAspergillus flavus菌群であると考えられていて,アジァの熱帯あるいは亜熱帯地方の土壌中のA.flavus菌群の分布およびそのAF産生性について,外国あるいは日本の研究者によって検討され,いずれにおいてもAF産生性A.flavusが高率に分布していると報告され,食品のAF汚染と関連づけられている. 一方,国内の土壌中に生息分布するA.flavusについては,多くの調査があり,これらの調査結果から,AF産生性A.flavus菌群の生息分布は日本国内では沖縄県,鹿児島県等の九州地方の多くの県,あるいは山口県,和歌山県の本州の南岸の一部の地域に限られていて,北海道,東北地方の各県はもとより,千葉県,山梨県,群馬県,東京都(八丈島,三宅島)の関東地方,長野県,石川県,静岡県,愛知県の中部東海地方には分布しないとされていた. しかしながら,関東地方における調査では供試試料数も少なく,詳細に検討されていなかった.神奈川県についてはデータがほとんど無い状況であった. また,神奈川県は,千葉県,静岡県,茨城県などと並んで,日本国内でのピーナッツの産地であり,県内の土壌中のA.flavus菌群の分布ならびに分離菌のAF産生性を検討する必要性を感じていた. そこで,神奈川県内の土壌中にAF産生菌がはたして生息分布しているのかどうかを明らかにするため,長年にわたって,畑地土壌を中心にして,土壌中のA.flavus菌群の分布ならびに分離株のAF産生性について調べ,興味ある結果が得られた.

Journal

  • JSM Mycotoxins

    JSM Mycotoxins 1992 (35), 13-17, 1992

    Japanese Society of Mycotoxicology

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