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- 永井 暁行
- 中央大学大学院文学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Relations Between Adjustment to School and Help-Seeking Styles and Social Support : University Students’ Friendships
- ダイガクセイ ノ ユウジン カンケイ ニ オケル エンジョ ヨウセイ オヨビ ソーシャル ・ サポート ト ガッコウ テキオウ ノ カンレン
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抄録
本研究では, 大学生の友人関係の取り方の特徴と, 友人関係と学校適応感の関連を検討した。そのために, 友人への援助要請のスタイルと友人からのソーシャル・サポートの受容が友人関係の取り方によってどのように異なるのか, またそれらが学校適応にどのように影響するのかを友人関係ごとに取り上げた。大学生270名(男性140名, 女性130名)を対象とした質問紙調査を行った。分析の結果, 大学生の友人関係は4群に分類することができ, それぞれ友人関係回避群, 接触遠慮群, 積極的関係群, 友人関係尊重群とした。友人関係4群による学校適応感の違いを検討したところ, 友人関係回避群のみ学校適応感が低いという結果が得られた。また, 4群ごとに援助要請スタイルとソーシャル・サポートの受容が学校適応感に及ぼす影響を検討した。その結果, 友人関係回避群ではソーシャル・サポートの受容が負の影響を示し, 援助要請自立傾向が正の影響を示した。接触遠慮群ではソーシャル・サポートの受容が正の影響を示した。本研究から友人関係の違いによってソーシャル・サポートの効果が異なることが明らかになった。
収録刊行物
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- 教育心理学研究
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教育心理学研究 64 (2), 199-211, 2016
一般社団法人 日本教育心理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679761717504
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- NII論文ID
- 130005256748
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- NII書誌ID
- AN00345837
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- ISSN
- 21863075
- 00215015
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- NDL書誌ID
- 027347193
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可