医薬品中の真菌とマイコトキシン汚染およびその制御
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- 宇田川 俊一
- 国立衛生試験所
書誌事項
- タイトル別名
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- Fungi isolated from human drugs, and contamination and control of their producing mycotoxins
説明
今日,わが国は食糧をはじめ生活必需品の多くを諸外国から輸入し,aflatoxin(AF)汚染にみられるように輸入品について検査の結果,クレームをつけて廃棄処置をとっている例も少なくないといわれている.しかしながら,このような危害を防止する研究については比較的関心が向けられないままに過ごしてきたようである.とくに医薬品のカビ汚染とそれに伴うマイコトキシン産生の問題は食品ほど研究が多くなく,一般の関心も低いようである.こうした研究は生産国はもとより,日本のような大消費国でも積極的に取組む必要があり,輸入医薬品原料が規格上不適当であるから廃棄するというだけでは国際的にもひんしゅくをかうことになりかねない.そこで本シンポジゥムでは食品とともに医薬品におけるマイコトキシン汚染の制御を話題の一つとして構成することにした. とりわけ植物性生薬を対象とした医薬品のカビ汚染は対策面での決定打がなく未だに品質管理上苦慮しているのが現状である.オーバービューでは,とくに医薬品についてのこのような背景を説明してみよう.
収録刊行物
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- マイコトキシン
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マイコトキシン 1987 (26), 23-26, 1987
日本マイコトキシン学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679762184192
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- NII論文ID
- 130003660382
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- ISSN
- 18810128
- 02851466
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可