-
- 山口 剛
- 法政大学大学院人文科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Learning Strategy Use and Cognitive and Motivational Factors in High School Students :
- 高校生の英単語学習方略使用と認知的・動機づけ要因の関係 : 有効性の認知の効果に注目したテストの予想得点における個人差の検討
- コウコウセイ ノ エイタンゴ ガクシュウ ホウリャク シヨウ ト ニンチテキ ・ ドウキズケ ヨウイン ノ カンケイ : ユウコウセイ ノ ニンチ ノ コウカ ニ チュウモク シタ テスト ノ ヨソウ トクテン ニ オケル コジンサ ノ ケントウ
- —有効性の認知の効果に注目したテストの予想得点における個人差の検討—
- Individual Differences in Predicted Test Scores With a Focus on Effects of Perceived Utility
この論文をさがす
抄録
本研究は, 高校生における英単語学習方略使用の規定要因である, 認知的要因(方略の有効性の認知・コスト感, 学習観)と動機づけ要因(達成目標)のどちらがより方略使用を規定するかを検討した。また, 定期テスト後に方略使用の程度を変えようとするかという方略使用への意志の規定要因も検討した。その際に, 直前に実施された英語の定期テストに対する得点予想の高低における個人差によって規定要因が異なるかについても注目した。予想得点低群(84名), 中群(94名), 高群(112名)に分けて, 「学習方略の実際の使用」と「方略使用への意志」に対する各変数からのパスを仮定したパス解析を行った。その結果, 方略使用には一貫して有効性の認知から有意なパスがみられ, 方略使用への意志には方略使用と有効性の認知から有意なパスがみられた。しかし, 多母集団同時解析によるパス係数の大きさの比較を行ったところ, 得点予想高群はその他の群に比べてテスト前後では方略の使用程度を変えないのに対し, 低群では有効性やコスト感に介入することで使用程度が変わる可能性が示された。教育実践において, 動機づけ要因だけでなく認知的要因にも注目することが重要であろう。
収録刊行物
-
- 教育心理学研究
-
教育心理学研究 60 (4), 380-391, 2012
一般社団法人 日本教育心理学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679762585728
-
- NII論文ID
- 130003376575
-
- NII書誌ID
- AN00345837
-
- ISSN
- 21863075
- 00215015
-
- NDL書誌ID
- 024315852
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可