学際的な学会で使用する用語はどうあるべきか

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タイトル別名
  • Terminology employable in the interdisciplinary assembly
  • ガクサイテキ ナ ガッカイ デ シヨウ スル ヨウゴ ワ ドウ アル ベキ カ

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抄録

学際的な学会では,発表者が専門外の聞き手・読者に理解しやすいように,学術用語の適切な使用に配慮することが肝要である.専門外の者にとって難解な語や仲間ことばなどは当然用いるべきではない.口頭発表では,一般に通用している略語以外は,術語をその都度略さず述べるのが望ましい.頭字語には多くの異なった意味に解しうるものが少なくなく,専門の違う聴き手が演者の意図とは別様に解釈してしまうおそれさえある.不合理な造語は慎むべきである.外来語,化学物質名,固有名詞などのカタカナ書きには混乱が多い.一律に規制することは困難だが,甚だしい乱れは未然に防ぐべきだろう.さらに,周知の日本語表現があるのに,ことさら原語をカタカナ書きしたり,本来の意味からずれたカタカナ造語が専門書や公的文書にさえみられる.学者・研究者・教育者・官僚の猛省を促したい.<br>

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