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- AOYAMA Katsura
- テキサス工科大学健康科学センター言語及び聴覚科学学部
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- FLEGE James E.
- アラバマ大学バーミングハム校名誉教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of L2 Experience on Perception of English /r/ and /l/ by Native Japanese Speakers
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抄録
本研究ではアメリカに在住する日本語話者50名を対象に英語の/r/と/l/の知覚同化と弁別能力を検証した。実験1では英語の/r/と/l/の音が日本語のどの音の範疇に知覚同化されるか,また英語の/r/と/l/と日本語のラの音との類似性を,実験2では被験者の英語の/r/と/l/の弁別能力を検証した。実験1の結果から,英語の/r/と/l/は共に日本語のラの音に知覚同化されるが,日本語の音と英語の音との類似性を示す値と,アメリカ在住期間の長さの間に負の相関関係があることが示された。しかし,実験2の結果では,アメリカ在住期間の長さと英語の/r/と/l/の弁別能力の間に統計的に有意な相関関係は見られなかった。これらの結果から,アメリカでの在住期間が長い程,日本語話者が英語の/r/と/l/と,日本語のラの音声的な違いに気付いている可能性があるが,それが/r/と/l/の弁別能力にすぐ結びつくものではないということが示唆された。
収録刊行物
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- 音声研究
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音声研究 15 (3), 5-13, 2011
日本音声学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679763752192
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- NII論文ID
- 110009479304
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- NII書誌ID
- AA11148803
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- ISSN
- 21895961
- 13428675
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- NDL書誌ID
- 023862475
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可